素描画展に行ってきた
昨日、スウェーデン国立美術館 素描コレクション展(国立西洋美術館)を観てきた。
素描とは、主催者によると、文末に引用したように、「素描の制作目的は、絵画や彫刻などの構想を練ったり、下絵を作ったり、完成作品の記録をしたり…と、さまざまです。」と紹介している。しかし、日本では(少なくとも自分は)素描(=デッサン)というと、石膏デッサンが想い浮かぶように、フォルムや明暗を精確に写し取ること、3次元の空間を2次元に落とし込むテクニックを習得することのように思ってしまうし、そういう教育を受けてきたように思う。本展もそんな気持ちをもって観に行ったわけであるが、良くも悪くも裏切られた感じがする展覧会であった。
文化と時代が変わると、構想スケッチや、スタジオジブリが描きそうな絵コンテ、さらに、彩色されたペン画なども素描の範疇として、評価されるんだあ、何でもありだなと刺激を受けた。
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素描とは、木炭やチョーク、ペンなどを用いて対象の輪郭、質感、明暗などを表現した、線描中心の平面作品のことを指し、デッサン、ドローイングとも言います。素描の制作目的は、絵画や彫刻などの構想を練ったり、下絵を作ったり、完成作品の記録をしたり…と、さまざまです。あらゆる造形の基本となるものであり、また素描自体が一つの完成した芸術作品として仕上げられることもあります。作者の手の跡がより直接的に感じられ、制作の試行錯誤の過程を垣間見ることができ、まるで作家の創造の場に立ち会っているような臨場感を味わえることこそが、素描の最も重要な魅力と言えるでしょう。https://drawings2025.jp/index.html
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